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「ジオン注」による内痔核治療
 当院では平成17年12月より、内痔核に対する治療法の一つである「内痔核硬化療法」に新たに開発された「ジオン注」(製造販売:三菱ウェルファーマ株)を用いた治療法を従来の手術療法等に加え新たに採用いたしました。

痔核(いぼ痔)とは?

 肛門周辺の粘膜の下には、血管が集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。肛門への負担が重なると、クッションを支える組織(支持組織)が引き伸ばされ、クッション部分が大きくなり、出血したり肛門の外に出たりするようになります。これが痔核(いぼ痔)です。
                         

ジオン注による治療法とは?
 
  「脱出を伴う内痔核」にジオン注を注射して痔に流れ込む血流を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。痔核を切り取る手術と違い、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「術後の痛みや出血」ということはなく、入院期間の短縮や通常生活への早期復帰が期待できます。

ジオン注とはどんな薬?

 ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸であり、出血・脱出症状を改善させます。 約1週間から1ヶ月で脱出がみられなくなります。

ジオン注の投与前後の経過

当日 入院/歩行・食事開始
翌日  診察/排便も可能
2〜5日後 診察・退院(出血の軽減・痔核の縮小)
1〜2月後 通院・診察(痔核の退縮)

保険について 
 
 内痔核硬化療法単独、手術との併用・・いずれも保険の適応になります。

 費用(3日間入院の場合)
 
 70歳未満(3割負担) 3万円前後
 70歳以上(1割負担) 1万円前後

施行医師

 副院長 小林和生
(内痔核治療法研究会主催講習会受講者)


その他ご質問等ございましたら、当院スタッフまでお尋ねください。
  office@kobayashi-hospital.org